愛機のご紹介 その3

Agfa FLEXILETTE のご紹介です。

 

二眼レフカメラ、かつ35mmフィルム使用の珍しいやつです。

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X-T2 × XF35mm F1.4

 

 

そもそもAgfaってなに?

以下いつも通りウィキペディア引用

アグフア[編集]

アグフアは1867年ドイツベルリンで作曲家であるフェリックス・メンデルスゾーンの息子、パウル・メンデルスゾーン・バルトルディとカール・アレクサンダー・フォン・マルティウスの2人が創業した[2]化学薬品メーカーである。名前の由来は「アニリン製造株式会社」(Aktien gesellschaft für Anillinfabrikation)の頭文字を採ったもの。

1892年に発売された希釈式現像液ロジナール英語版が好評で、2007年までの実に115年販売されるロングセラーとなった。ロジナールは現在、2003年に新たに設立されたアドックスアグファの最新のレシピに基づいてリメイクした『ADOX RODINAL』を製造しているほか、旧東ドイツORWOが製造していたロジナール『ORWO R09』を、1950年代のレシピに基づいてリメイクした『ADOX APH-09』を製造している。またロジナールの特許が既に切れていることから、『R09』銘でアグファのレシピに基づいて製造している会社があり、ネット上にはロジナールを自家調合する為の方法を公開した動画やサイトが存在する。

1925年リーチェルを合併してフィルム式カメラも製造販売に乗り出した。

1936年に現在ポジフィルムとして一般的な方式となっている多層発色内式反転フィルムとして世界初のアグフアカラー・ノイ英語版を発売、世界初のネガカラーフィルムプロセスを開発し、1939年にはネガカラーフィルムプロセスによるアグファカラーネガフィルムを販売するなどカラーフィルム開発にも大きな足跡を残している。

かつて、同じドイツの同業者であるBASFOEMカセットテープを販売しており、磁気媒体部門は後にOEMを受けていたBASFと合併した。

ゲバルト[編集]

ゲバルトは、正式名称ゲヴァルト写真製造オランダ語Gevaert Photo-Producten N.V.)は、1894年にベルギー・アントウェルペンで「リーヴェン・ゲヴァルト商会」(フランス語Lieven Gevaert et Cie.)として創業した印画紙メーカーである。「ゲバフィルム」等の映画用フィルムや、少数ながらカメラも製造していた。名前の由来は創業者であるリーベン・ゲバルト(リーフェン・ヘファールト)から。

事業統合[編集]

アグフアとゲバルトは1964年に事業統合してアグフア・ゲバルトが誕生し、世界第3位の写真フィルムメーカーとなった。事実上の合併であるが、ベルギーで外国企業との合併が禁止されていたため、ドイツとベルギーでそれぞれ「アグフア・ゲバルト」を設立する形を採った。

イーストマン・コダック富士フイルムに次ぐフィルムメーカーなのでした。

 

でした。

 

ご存知フィルムカメラデジタルカメラに取って代わられてから幾星霜。コダックアグファも破産やら倒産やらの憂き目にあっております。

今もアグファの名前でフィルムを供給してるんだけど、名前だけ貸して中身は往年とは違う模様。

 

さて、コダックもフジもフィルム需要を高めるため自社でカメラを作っております。

ご多分に漏れずアグファも色々作ってるんですねえ。有名どころはAGFA ANSCOとかKARATとか?

 

二眼レフとはご存知ピント合わせをするレンズと撮影に使うレンズが分かれていてるカメラです。構造的に簡易なため、戦後日本ではA〜Zまですべての頭文字の二眼レフがあったとも言われるほど流行りに流行ったカメラシステム。ローライフレックスなんかがかなり有名どころ。

まあそれも一眼レフの台頭により徐々に衰退していくのですが…

 

二眼といったらブローニー判。ブローニー判といえば二眼(僕の中では)。

なので35mmの二眼はかなり珍しい。どうやら今までに8種類しかないみたい。

一番高いのでウン百万円だかの値がつくそうです。

 

その中でもアグファフレキシレッテは比較的出回ってて気軽に手に入るカメラです。

 

 

超可愛い!

 

見て下さいよこのフォルム。小さくて愛らしい。

コンパクトカメラもかくやと言うほどのサイズ感。オシャレカメラの代名詞ウエストレベルファインダー。上下に2つ並んだ小さなレンズ。

ザ・可愛い。

 

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欲しい欲しいと悶々していたところ、横浜は大貫カメラさんで2万円で売りに出されてました。

www.camera-ohnuki.com

 

個体差かガタが来てるのか、ピントリングや絞りリングに引っかかりはあるものの常用に問題なし。

 

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EOS 100QD × film never die IRO200

ファインダー跳ね上げると一緒に出てくるピントルーペを併用しないとピント合わせなんかほぼ出来ない仕様。かなり接眼気味にしないと駄目です。

ファインダーの見やすさはフィルムサイズに比例するので、まあ、このあたりが35mm二眼が少ないか分かります。見難いもの。

 

レンズは一体型。レンズ筒にピントリング、絞りリング、シャッタースピード調節リングと細々ついており、男性が使うには小さすぎる気もします。

シャッターはB、1/1〜1/500、ただでさえブレやすいウエストレベルで低速シャッターは怖くて切れません。

フィルム残量はカウントダウン式かつ自動ではリセットされません。新しいフィルムを入れた段階で36ないし24に合わせてやる必要があります。

巻き上げノブはカメラの底についていて、これもまあ巻き上げ難いったら。

 

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Agfa FLEXILETTE × Kodak colorPlus 200

 

最後の写真を見てもらえば分かるかと思いますが、気をつけないと撮影中指がケラれます。また、逆光には弱く盛大なハレーションがおきます。

描写はブレとピントにさえ注意すれば中々にシャープ。

 

可愛いと実用性はトレードオフだと思っているのであまり持ち出しませんが、不便を楽しむという意味で、フィルムカメラらしいフィルムカメラ。これからもちょこちょこ使っていこうと思います。

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EOS 100QD × film never die IRO200