愛機のご紹介 その1

愛機であるFUJICA ST801 をご紹介。

始めてのフィルムカメラ。思い入れ過多。

 

1972年、富士フイルムから同年先行発売されていたST701の後継かつ発展として発売されたST801。

135フィルムの如何にもなフィルム一眼レフですねえ。

f:id:m-suzuki-photograph:20180512003442j:plain

FUJIFILM X-T1 × XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

 

 

そもそも一眼レフ市場に遅まきながら参入した同社は、業界各社(ニコンとかペンタックスとか)のモデルと差別化を図らねば生き残れないと考えたのか、当時としては先進的なLEDを使用した内蔵露出計である。見て下さいフロントの【LED】のロゴ。超ダッセェ(褒め言葉)

シャッター速度は最高1/2000。名機ニコンF2にこれでもかというほどスペックを寄せてきている。気合の入れようが伺える。

後継機かつシリーズ最高級モデルST901で1/1000が最高速度に落ちたあたりまあ色々あるんだろうと邪推。

1/2000とかシャッターがアレしそうなので一切使用しない。仕方ないね。

 

ヤフオクにて2,500円で購入。安い。もうそれが決め手だった。

当時は、「富士フイルムは凄い。カメラもフィルムも作っている。フィルムをやるなら富士フイルムのカメラなら間違いない」と思っていた。今も少しだけ思っている。

 

ファーストインプレッションというか、手に取った所感は「なにこの金属の塊」だった。フィルムカメラ写ルンですしか触ったことのなかった僕に、お前はいま金属を持っているぞ、と手の平に訴えかけるこのカメラは衝撃だった。ただ不快な重さではなく、なんというかある種の安心感を与えてくれること請け合い。この頃のカメラはみんなそう。ザ・メタルである。

とかなんとか言いつつサイズは小さい。当時触っていたデジタル機に比べると圧倒的に小さい。EOS5DmarkⅡとFUJIFILM X-T1を所有していた僕は、一眼レフなのにミラーレス機ほどのサイズだなんて凄い! と興奮した覚えがある。何も知らないペーペーだった。許してほしい。

一眼レフ市場もこの辺りから小型軽量の道を進んでいく。いわばその走りというところか。

 

 

レンズは EBC FUJINON 55mm f1.8 …ではなく、M42マウントの超王道Helios-44-2 58mmF2である。

 

 

HELIOS-44-2 M42 2/58 ロシアレンズ

HELIOS-44-2 M42 2/58 ロシアレンズ

 

 

 

オールドレンズブームに価格が急騰する直前だったため、こちらebayにて$30だった。これまた安い。

 

レンズの性能もあってかそれなりによく写ります。

58mmという個人的に未知の焦点距離に悪戦苦闘しながら撮影に臨んでました。

 

f:id:m-suzuki-photograph:20180515001348j:plain

f:id:m-suzuki-photograph:20180515001358j:plain

f:id:m-suzuki-photograph:20180515001345j:plain

f:id:m-suzuki-photograph:20180515001351j:plain

f:id:m-suzuki-photograph:20180515001350j:plain

Fujica ST801 × Kodak ultraMAX400

 

ST801を買った当初は、馬鹿みたいにフィルムにハマるとは露知らず。

M42のレンズ資産も増え、FUJINONT200mmF4.5、FUJINONZ43-75mmF3.5-4.5、FUJINON55mmF1.8、FUJINON55mmF1.6、FUJINON55mmF2.2(最近はもっぱらコレ付けてる)などなど。55mmが3本あるのはご愛嬌。悪い癖です。

 

個人的初代フィルムカメラは今でもヘビーローテーションなカメラです。

というかペンタとかニコンとかオリンパスとかに比べて使ってる人少なすぎて寂しい。

みんな買えばいいのに。フジの一眼は人気ない安いからオススメですよ!